
絵本の読み聞かせ方
子どもに絵本を読んでほしい、読み聞かせって何かやり方があるんだろうか、と思っているお母さんお父さんもいることでしょう。
これからお伝えすることは、本当にかんたんなことです。ご家庭でお子さんに絵本を読んであげようと考えているお母さんお父さんが頭に入れておくと、絵本の読み聞かせがやりやすくなるでしょう。
読み聞かせ方に正解はありません
絵本の読み聞かせ方を解説している本はたくさんあります。どれが正しいのか迷ってしまいますね。
どのやり方が正しいわけでも、どのやり方が間違っているわけでもありません。
保育園で先生が子どもたちに読み聞かせをするときの解説本も多く目にしますが、この場合はいろいろと説明が細かい場合が多いようです。
これは、一人の先生がたくさんの子どもたちに読んで聞かせるため、ちょっとした技術が必要なためです。
しかし、ご家庭でお子さんに読み聞かせをする場合は、そこまでこだわらなくてもいいでしょう。
ここでは、ご家庭でお子さんに読み聞かせをするときに気をつけておくとよいことをお伝えします。難しくありませんので覚えておいてください。
絵本の持ち方
大人はつい文字に目がいってしまいますが、子どもは絵を見ます。ポイントは「絵を隠さないように持つ」ことが大事です。
絵を隠さないように持つには、次のようにするといいでしょう。
横書きの絵本は右手、縦書きの絵本は左手で持つ
そして、体の内側から外側に向けてページをめくります。そうすることで、絵本の前に手が出てしまい絵をさえぎってしまうのを避けるためです。
向かい合って読み聞かせをするときはこのように持つのが良いですが、お母さんお父さんの膝の上に座って読み聞かせをするときは、気にしなくてよいでしょう。
絵本のめくり方
ページのめくりかたにもいろいろありますが、大事なポイントは、
スムーズにページをめくる、めくるスピードは絵本や場面に合わせて
絵本の内容や場面に合わせて、テンポよく進めたりゆっくりページをめくったりと、こどもの反応も見ながら試してみるといいでしょう。
スムーズにページをめくるためには細かい指の動きも必要ですが、慣れてくるとできるようになります。
また、新しい絵本は最初に「開きグセ」をつけておくとめくりやすくなります。
絵本の読み方
絵本の読み方でまず迷ってしまうのは、声色を使うか使わないか、抑揚をつけるかつけないか、それとも淡々と読むか、ではないでしょうか。
これについても、「これが正解!」というものはありません。大事なポイントは、
こどもや絵本に合わせて柔軟に読み方を変える
声色を使って読んでも絵本の雰囲気と合わないと、ちぐはぐな感じになってしまう場合もあります。
例えば『ごろごろ にゃーん』、『おおきい ちいさい』などの絵本のように声色や抑揚を使いたくなる本、『はじめてのおつかい』などのように自然な感じで読みたい本などがあります。
読み聞かせをする前に、下読みをしてみて、どんな読み方がいいか主観でいいので想像してから読み聞かせをするといいでしょう。
こどもの反応をみながら
ご家庭で読み聞かせをする場合は、これまで説明したような最低限のことだけ覚えておけばよいと思います。
慣れていくうちにいろいろなやり方を試してみてください。大事なのは、「絵本を通してこどもと心を通わせる」ことです。
年齢が小さい時期は、読み聞かせというより絵本遊びのようなもので、こどもは同じページの同じ絵をいつまでも見て楽しんでいることもあります。
あるいは少し大きい年齢になると、絵本よりも他のことに興味があって、絵本を読まない時期もあるかもしれません。
目の前のこどもの反応をみながら、無理強いせずに、一緒に読み聞かせを楽しんでください。