
知育玩具の定番・積み木をまるごと紹介!選び方&遊び方ガイド
積み木遊びは、昔からある子どもの代表的な遊びです。誰にとっても馴染みがありますが、その知育効果は意外と意識されていないかもしれません。積み木はその名の通り積んで遊ぶおもちゃですが、シンプルなおもちゃだけに、遊び方はいろいろあります。
今回は、積み木遊びによって期待できる効果や、積み木の選び方、遊び方について解説します。
積み木遊びによる効果・メリット
表現力と創造性を伸ばす
思いのままに並べたり積んだりする積み木遊びは、素材がシンプルなだけに組み合わせによって様々な遊び方が可能です。何もないところから積み木で何かを創造し、自分の考えや気持ちを形にする表現力が伸びます。
それはとても達成感のある、子どもにとっては喜びに満ちた創造的な活動であり、これが積み木遊びの大きな魅力といってもいいでしょう。
巧緻性の向上
積み木遊びに適した年齢は一般的には3歳頃からと思われるかもしれませんが、0~2歳も手の大きさにあった積み木を使えば、巧緻性(手先を上手に使う)が発達します。指先をよく使うと脳を刺激することは、一般的にも知られていることでしょう。
最近は、0歳からでも遊べる積み木が増えてきました。積み木を握ったり、舐めたりすることで五感が刺激されます。赤ちゃんの頃はそれだけで楽しいのです。
最初は掴んだり握ったりすることから始まり、年齢を重ねるごとにつまんだり、積んだりと、徐々にできることの幅が広がっていきます。やがて、スプーンを持つ、鉛筆を正しく持つなど、日常生活に必要なスキルを身につけていきます。
問題解決能力
大人が作った積み木の出来上がりの状態を子どもに見せた後、子どもに再現させようとすると、子どもは夢中になって再現しようとします。その中で、試行錯誤を繰り返し、時には失敗しながら再現しようとします。そうやって、発見する喜びと課題を解決する力を育んでいきます。
根気や集中力
どんな大作の積み木も、最初は何もないところから一つ一つ積み上げられて作られます。5歳頃になると1000個以上もの積み木を使って塔のように高く積み上げていきます。途中で崩してしまうこともあるでしょう。積み木を使った長いドミノ倒しも根気が必要です。しかし、子どもは目的を持って主体的に活動するとき、素晴らしい根気と集中力を発揮します。
科学的、数学的概念
円柱の積木は、見る角度によって円や長方形に見えます。また、手前の積み木で隠れて見えなくても、奥に積み木があるのを知ることで空間を認識します。このような物体の位置や大きさ、高さ、奥行きを把握する能力が空間認識能力です。
また、積み木遊びは四則演算とも密接な関りがあります。たとえば「2個のピースに1個のピースを加えると3個になる」、「あるピースの辺を2個重ねると1つのピースと同じになる」というように、自然と四則演算に触れることができます。
このように、幼児期には実体験で感じ自ら発見することが大切です。
豊かな情緒や感性
積み木の遊び方は子どもの自由です。並べたり、重ねたり、やがて同じ形のものを集めたり並べたり、子どもは秩序ある形を自然と好みます。この行為自体が子どもの心を落ち着かせてくれます。
また、積み木で建物を作ったり、山や川を作って、ごっこ遊びに発展させることで想像力をふくらませ、豊かな情緒や感性を育みます。
積み木の選び方
子どもたちが積み木遊びに集中して楽しむためには、どんなことに配慮して積み木を選ぶとよいのでしょうか。
形が統一されていること
積み木は縦や横に自由に並べたり重ねたりしますが、その時に各ピースの辺の長さが倍数になっていると並べやすく、重ねやすくなり、子どもたちの遊びが広がりやすくなります。
例えば、立方体のピースの辺の長さに対して、レンガ型のピースの厚さは1/2、長い辺の長さは2倍など、立方体の辺の長さを基準として1/2~5倍の大きさのピースになっていることがほとんどです。
この時の立方体の一辺の長さのことを「基尺(きしゃく)」といいます。この基尺がそろっていると異なるメーカーの積み木も一緒に使うことができます。
大きさや重さ
大きすぎるものや重すぎるものは、子どもにとって扱いづらく遊びが発展しません。一方で、小さすぎるものは子どもが誤飲する危険性があったり、軽すぎるものは積んだ時に安定しません。
積み木は年齢に適した大きさがあります。乳児などは手指の動きが未熟なため手のひら全体で握る大きさのものがよいでしょう。やがて手指の発達とともに、3本指でつまめるほどの大きさ、2本指でつまめるほどの大きさのものへ、と徐々に小さな積み木にしていくと、子どもの手指の巧緻性が向上していきます。
安全性
塗料や素材は、子どもが舐めても安全なものでなければなりません。すぐに割れてささくれが出るようなものも積み木の安全性として好ましくありません。
また、年齢が小さいうちは、面取りされていない積み木は角がとがって危ないですが、大きくなってから使うカプラなどの積み木のように背丈よりも高く積み重ねるものは、面取りしていない方が積みやすいでしょう。
正確に作られている
積み木を高く積み上げていくと、わずかなズレでも100枚積めば大きなズレになってしまい、高く積むことができません。子どもが積み木を高く積みたいと思ったとき、ピースが精巧に作られていないと、失敗しても挑戦しようとする子どもたちの意欲をそいでしまいます。
充分なピースの数があること
充分な数があると、子どもたちの積み木遊びが発展していきます。ただし、数があればいいというものではありません。多すぎてもよくない場合があります。
0歳であれば10個くらいでよいでしょう。積んで遊ぶようになったら数十個、年齢が大きくなってきたら数百個あるといいでしょう。
色
カラーの積み木と白木の積み木があり、それぞれ良い点があります。
カラフルな積み木は、子どもの意識が色に向かいます。特に年齢が小さい子どもの興味を引くことができるでしょう。
一方で、積み木の数を多く使う場合、カラフルだと色が多すぎて目移りしてしまいます。白木の積み木を使うと、たくさんのピースを積んだときに「色」より「かたち」に意識が向きます。白木の積み木は大きい年齢に向いてるでしょう。
積み木の遊び方
0歳~1歳まで
この時期は、五感を刺激する積み木を選びましょう。
舐めても安全な塗料を使っているものが前提で、視覚的にはカラフルなものが子どもの興味を引きます。大きさは、手のひら全体で握るものから、3本以上の指でつまむくらい大きめの積み木が持ちやすく、手指の動きを発達させます。誤飲の危険性もあるため、基尺は4cm以上のものがよいでしょう。
この時期の子どもは、積み木を積むことはまだしません。「もつ」「おく」「ころがす」「入れる」「だす」を繰り返します。それが子どもにとっては新鮮で、この「動作」が楽しいのです。 これらの動作を補助する箱や袋を用意し、「だす」「入れる」をしても楽しいです。
また、大人は子どもに積み木を積ませようとしますが、大人が積んだ積み木を崩すのを楽しみます。子どもが崩すために、何度も積んであげてください。やがて「積む」ことに気づいていきます。
数は立方体、レンガ、円柱、それぞれの積み木が数個ずつあれば充分です。積み木セットをすべて出してしまうと、多すぎて戸惑い、かえって遊ばなくなることもあります。
2歳~4歳ころ
長く並べたり、高く積みはじめたりします。ひとりで上手に積み木遊びができるようになるのは3歳ころからです。
この頃は手指の動きがどんどん発達していき、細かい動きができるようになっていきます。
積み木のピースが足りなくなってきたら、最初のうちは同じ基尺のものを買い足していき、いずれ大きさが合わなくなってくるので、大容量の積み木セットへの買い替えを検討しましょう。
積み木の他に、動物や車や人などのピースがあると、想像力を使って見立て遊びへ発展させることができます。
5歳~
この時期の子どもは、徐々に集中力や根気がつき、集中して遊ぶ時間も長くなってきます。とにかく長くて高さのある大きい作品を作ろうと挑戦しますので、軽くて基尺の小さい積み木をたくさん準備しましょう。
1日で終わらない作品も作ろうとしますので、崩さないで次の日も続けて遊べるスペースを用意してあげると、子どものモチベーションが高まります。
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