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おもちゃ選びの視点~子どもはおもちゃの何が楽しいのか|0歳~2歳編

 どんなおもちゃを選んでいいのかわからない、買っても子どもが遊ばない、そんな方はこれから解説するおもちゃ選びの視点をぜひ参考にしてみてください。

子どもにとって「遊びとは学び」

 現代の保育では、遊びを重視することが求められており、特に乳幼児期の遊びは成長と学びを支える重要な要素とい言われます。

 大人は「子どもにはたくさん学んでほしい」と思いますが、子どもは学ぶために遊んでいるのでしょうか?

 そうではありませんね。当たり前ですが、子どもは楽しいから遊ぶのです。しかし、このことを意識しない一方的な遊びの押しつけは、子どもの意欲がわかず、子どもの成長につながりません。

楽しいから遊ぶ

 子どもたちは学ぼうとして遊びを選ぶのではなく、「楽しい」と感じることを自然と選びます。逆に、楽しいと感じないことにはあまり興味を示しません。そのため、遊びが「楽しいこと」であることが大切です。

 では、乳幼児にとっての「楽しいこと」とは何でしょうか?

 例えば乳児にとっては、積み木を「つかむ」、そして「おく」、これだけで楽しいのです。大人にとっては何てことない動作ですが、乳児にとっては初めてのことだからです。

子どもの「楽しいサイン」をキャッチする

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 子どもが夢中になって取り組んでいる姿を目にすると、「この子、○○を楽しんでいるんだね!」と気づくことがあります。このように子どもを理解することで、「もっと○○をさせてあげよう!」などといった対応ができるようになります。

 そして、

  • 「○○ができたね~」
  • 「楽しいね~」
  • 「上手だね~」

といった肯定的な声かけをすると、子どもの意欲はさらに高まります。

 子どもが何かに夢中になっているとき、

  • 笑顔や真剣な表情
  • 何度も繰り返す行動
  • 楽しそうな言葉

などが見られます。これらの「楽しいサイン」を見逃さずにキャッチしてあげることが大切です。

 ここでは、おもちゃ遊びを通したその楽しさを解説します。

おもちゃ遊びの具体例(0~2歳の場合)


子どもたちは学ぼうとして遊びを選ぶのではなく、「楽しい」と感じることを自然と選びます。逆に、楽しいと感じないことにはあまり興味を示しません。そのため、遊びが「楽しいこと」であることが大切です。

動きを見るのが楽しい

 生後2か月頃から、動くものに興味を持ちます。モビールなどを赤ちゃんの視界に入る高さに調整してあげると、じっと見つめる姿が見られます。これが興味のはじまりであり、見ることのはじまりです。

持ったり口に入れるのが楽しい

 胎児はおなかの中でおしゃぶりをしていると言われます。まだ手指の感覚が未発達な赤ちゃんは、何でも口に入れて確かめようとします。プラスチック製の軽いものが持ちやすく、安心して遊べます。

握る・触感を楽しむ

 つるつる、ざらざら、やわらかい、硬いなど、さまざまな素材のおもちゃを使って触感を楽しむことができます。これにより、口で確認する行動から卒業する手助けになります。

動かす、追いかけるのが楽しい

 おきあがりこぼし(人形の底におもりをつけ、倒れてもすぐに起き上がるようにしたおもちゃ)や転がるペットボトルなど、不規則な動きが子どもたちにとって楽しい遊びになります。

出す、入れるが楽しい

 棚に置かれたものを出したり、バッグの中身を取り出したり、ティッシュをいつまでも出したり… 親が困ることを繰り返すことありませんか? はじめのうちは「出す」、やがて「入れる」のが楽しいようです。こうした動作を楽しむために、箱や袋に積み木や布などを入れて遊ばせるとよいでしょう。

動きを見るのが楽しい

 スロープを滑り降りる車やボールなど、普段見ない動きを見ることで好奇心が刺激されます。またシフォンスカーフは、ふわふわとゆっくり落ちてきます。子どもは初めてのことに興味関心がわきます。

歩くのが楽しい

 つかまり立ちや伝え歩き、一人歩きの段階で、歩く動作そのものを楽しむことができます。

歩きながら○○が楽しい

 歩く動作がしっかりしてくると、プルトーイやプッシュトーイなど、引っ張ったり押したりするおもちゃも楽しめるようになります。こうやって楽しみながら、バランスよく巧みに歩けるようになっていきます。

出す(抜く)、入れる(挿す)が楽しい②

 ペグを抜いたり挿したりするなど、細かい動作、楽しむことができます。最初は抜くのが楽しいようです。

完成させるのが楽しい

 完成させるのが楽しいパズルなどを完成させる喜びがあります。このように、動作の楽しさに「考える」楽しさが加わっていきます。

並べる、積むのが楽しい

 積み木やドミノなど、単に並べたり積んだりすること自体に楽しさを覚えます。このあと、創り出すのが楽しい見立て遊びやごっこ遊びを通じて、想像力を広げることにつながっていきます。

創り出すのが楽しい

 並べたり、積むという動作に意味が加わります。何かに見立てて創ったり、何かを想像して創ることが楽しくなってきます。

整うのが楽しい

 同じ色にそろえて並べたり、大きさごとにそろえたり、子どもも本能的に秩序だったことが好きです。秩序を作り出すことによって、安心感や心地良さを感じます。

みつけるのが楽しい

 絵カードや積み木を使って、同じものを見つける遊びが楽しめます。神経衰弱のようなメモリーカード遊び、同じ形の穴に通す型はめ遊びなどは、「これとこれが同じ!」に気づく楽しさです。


音が鳴るのが楽しい

 振ったり叩いたりすることで音が出るおもちゃは、子どもたちにとって大変楽しいものです。このとき、音が勝手に耳に入ってくる状態ではなく、振ったり叩いたりと自分の行為によって音が鳴る状態が、子どもの楽しめるポイントです。

お世話をするのが楽しい

 人形遊びなど、ごっこ遊びを通して「してあげる」ことの楽しさを覚えていきます。また、人形遊びによって気持ちがつながることが楽しいのでしょう。

絵本を読むのが楽しい

 ことばや会話を楽しむことができます。また徐々に話のつながり(ストーリー)を理解するようになり、楽しむようになります。

楽しむポイントを理解しておもちゃを選ぶ

積み木遊びは、昔からある子どもの代表的な遊びです。誰にとっても馴染みがありますが、その知育効果は意外と意識されていないかもしれません。積み木はその名の通り積んで遊ぶおもちゃですが、シンプルなおもちゃだけに、遊び方はいろいろあります。  今回は、積み木遊びによって期待できる効果や、積み木の選び方、遊び方について解説します。

       このようにはじめのうちは、「自分でやる動作」そのものを楽しみ、やがて自分でやってみて「気づく、わかる、考える、想像する」ことが楽しくなっていきます。

       これらの遊びを通じて、子どもたちは自分のペースで成長していきます。それぞれの子どもが楽しんでいる姿を見守り、今のその子に合ったおもちゃを提供してあげることが大切です。

       いいおもちゃとは、このような視点で子どものことを考えて作られているおもちゃです。

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