ティッチ

小さな男の子ティッチが主人公の絵本です。ティッチは兄さんや姉さんよりも体が小さく、乗るのは三輪車、遊ぶのは風車。兄さんは大きな自転車に乗り、姉さんは素敵な凧をあげることができるのに、ティッチは自分ができることが少ないと感じます。音楽の面でも、兄さんや姉さんは大きな楽器を演奏しますが、ティッチが吹けるのは小さな笛だけ。しかし、兄さんが持ってきた大きなシャベルと、姉さんが用意した大きな植木鉢にティッチのとっても小さなタネをまいたことで、そこから大きな木が育ちます。この出来事を通じて、ティッチは自分の小さな行動でも大きな成果を生むことができると知ります。兄や姉との差を感じながらも、自分の存在価値を見つけるティッチの成長が丁寧に描かれた物語です。